呼吸と共に

それは

激しく繰り返す呼吸と共に

下半身から

どろどろと重苦しく塊になって

湧き起こり、

下腹部、胃、胸とこみ上がった時に

何故なの?

ねえ

何故なの。

何故こんな目に遭ったの?

嫌、嫌なの、

絶対嫌、やめてっーーー

と言う大きな叫び声と共に

喉につかえた瞬間、

口から苦い唾液と共に

私の身体から

その重い塊が出て行った。

自身の内側にあった

忌々しいと感じていた感情を

自ら激しく繰り返す呼吸で、

身体から炙り出し弔って

まるで自身の葬式をした様だった。

その後しばらくは、

今まで経験した事のない静寂を

身体の内側と外側と

その境界全てで味わっていた。

じゃあ、

いよいよ始めようか?

と、ファシリテイターから

合図があり

もう一度

激しい呼吸に戻ってから

間も無くの出来事だった。

先程

重苦しい塊を出した同じ場所から

今度は

激しい熱気を伴う圧倒的な

快楽の渦が稲妻の様に湧き起こり、

腰がガクガクと震え始めた。

その震えは

背骨を通じて全身に広がり

身体が勝手に波打ちはじめた。

稲妻の様な渦は螺旋を描き身体の

ど真ん中を何度も何度も

突き抜けていった。

それから間も無く

意識が曖昧になり、やがて消えた。

気がつくと

私は

裸で

茶色い土の地面の上に座っていた。

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